【リアルな体験談】ADHDに子育ては無理?当事者の悩みと対策を紹介

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結婚が視野に入る年齢になったら気になるのが子育てのこと。

地元の友人の出産報告や、職場の同僚の子育て苦労話を聞くたびに「自分に子育てができるんだろうか」と不安でいっぱいな気持ちになります。

この記事では私と同じようにADHDの自分に子育てができるのだろうかと悩んでいる方に向けて、当事者の方から聞いた実際の悩みや体験談を紹介します。

  • さつき:でこぼこマリッジの運営者
  • ASDとADHDの当事者
  • 結婚歴1年
  • 妻は2歳年下の看護師
  • 子どもはまだいません
目次

ADHDに子育ては無理?リアルに悩んでいること

ADHDの当事者に聞いた子育ての悩みや心配事を紹介します。

ADHDの薬を飲みながらの妊娠・出産・子育てが不安

【20代女性】

私はADHDの症状をおさえるための薬を飲んでいるのですが、そのことがネックになり子どもを産もうという気持ちになれません。

薬を飲んでいないと物事をスムーズに行ったりしっかりした判断をすることが難しいです。

万が一薬を飲み忘れると一日中寝込むくらい体調が悪くなります。

このような私でも夫婦だけであれば何とかなるのですが、ここに子どもが入ってくるとなるととてもではありませんがやっていく自信がありません。

ですので、子どもは持たずに夫婦二人でこのままマイペースに暮らしていこうと考えています。

発達障害やADHDが子どもに遺伝するのではと心配

【30代男性】

ADHDのために子どもの頃から勉強についていけなかったり同級生からいじめられたりと苦労することが多かったです。

発達障害は遺伝することがあると聞いたので、自分が子どもを持った時にADHDが遺伝してしまうのではと心配です。

子どもが欲しい気持ちはありますが遺伝のリスクを考えるとなかなか子どもを持とうという気持ちになれません。

できないことが多く、子どもの手本になれないのがもどかしい

【40代男性】

ADHDのため決まった動作が非常に苦手で継続できません。

例えば料理を作った後にまな板をすぐに洗って片付けてほしいとよく妻から言われます。

その時はできるのですが、次の日は相変わらず使いっぱなしにしてしまいます。

次の日にまたちゃんとやってほしいとお願いをされますが、そうすると私もイライラして怒ってしまいます。

毎日がこのようなことの繰り返しです。

洗濯しても洗濯物をたたまず山のように寝室に積んでいて週末にパートナーがたたんで片付けてくれます。

子どもができてからも同じ調子なので、子どもに対して示しがつかない感じになっています。

自分が毒親にならないか心配

【50代男性】

30代の時にお付き合いしていた女性と結婚しようと思っていた時期がありました。

彼女も結婚の意思はありましたが、子どもが出来た時に自分はいわゆる「毒親」になってしまわないかがとても心配でした。

というのも私の親がまさに毒親で、子ども時代は怒鳴られたりたたかれたりすることが多く、自分の中でトラウマになっている部分があったからです。

彼女は親身になってどうすれば幸せになれるかを考えてくれたのですが、当の私は自分が親になるかもしれないという恐怖から逃げ出し、優しい彼女に辛く当たってしまいました。

結局私は結婚に踏み切ることができず結婚は破談になってしまいました。今となってはとても可哀想なことをしたと反省しています。

友人の子育て体験談を聞くと「自分には無理」と思ってしまう

【40代男性】

妻はとても優しくてどんなことでも怒ったことがありません。

とにかくわたしの事を受け入れてくれるので、こんな彼女とであれば結婚生活が送れるかもしれないと思い結婚に踏み切りました。

でも実際に結婚をしてみると大変なこともありました。

例えば、私は定期的に精神状態が不安定になることがあるのですが、そのような時は仕事をこなすだけで手いっぱいになります。

そんな時に家の用事が持ち上がると、私はパニック状態になって思考が停止してしまいまうんです。

妻からは「なんでも適当にすればいいのよ」と言われますが、私には、その「適当」の加減が分かりません。

おそらくADHDだけでなく自閉症の傾向もかなり入っているからだと自分では思っています。

こんな私ですので友人が子育てをしている話を聞いていると、とても無理だと感じてしまいます。

子育て体験談|ADHDで育児をするための工夫

上記のように子育てについて不安や悩みを抱えている人はたくさんいます。

では実際にADHDがありながらも子育てをこなしている人たちはどのような工夫をしているのか聞いてみました。

うっかりミスの多さは周囲のサポートでカバー

【40代女性】

結婚して10年を過ぎ、子どもが4歳になったときに息子のADHDが発覚しました。

ドクターの話では親からの遺伝の確率が高いと言われ、念のため私もチェックするとADHDであることがわかりました。

子どもの症状と自分の苦手分野などが似ていたため自分もADHDかなとうすうす思っていたので、納得できた点もありました。

私の場合はいろいろなことに気が散りやすく、買い忘れや提出忘れがひどかったり片付けができず部屋が常に汚くなってしまったりします。

夫から支払いや提出物を頼まれることが怖く、子どもの検診なども何度もチェックしても行くことができないことがありました。

ADHDがわかってからは努力で改善するよりも苦手なことは人に頼った方が簡単に解決するとわかったのでどんどん頼るようにしています。

例えば、

  • 保育園の送り迎えをファミリーサポートに頼む
  • 自宅の片づけを家事代行サービスに頼む
  • 子どもの休日の世話を両親や義両親に頼む

このように苦手なことを外注したらかなり楽になりました。

子育てはマルチタスクだったり常に子どもを危険から守らなければならなかったりと、ADHDには苦手な要素が多いです。

だからこそ遠慮せずにどんどん外部のサービスを使っていくのが良いと思っています。

夫婦で発達障害やADHDを理解すると対策が見えてくる

私がADHDと診断されたのは40代前半です。

次男が発達障がいの疑いで精神科を訪れた時、私も小さい頃から息子と同じような子供であったこと、大人になってからも行きづらさを抱えていることなどを認識し、精神科医に相談したことがきっかけでした。

小児科医から発達障がいの可能性を指摘され悩みましたが、発達障がいを夫婦で学べば学ぶほどその症状は私そのもの。

これまでの生きづらさや子育てのしにくさの原因がわかり、夫婦で支え合いながら子育てをしていこうと話し合いました。

夫とわかり合えて本当に良かったです。

その後は夫が今まで以上に家事や育児を補ってくれ、私もない頭を捻って工夫をし日々の困難さがかなり改善しました。

ADHDを認め、知ること、理解して貰うことが重要だと思います。

【まとめ】ADHDの子育ては試練も悩みも多いけど無理ではない

以上、ADHDの当事者が語る子育ての不安や体験談を紹介しました。

私自身が日頃感じている不安と重なる部分も多く、激しく納得してしまいました。

現在は多様性が認められる世の中になってきているので、子どもを持たない選択をして夫婦二人で穏やかに幸せに暮らすのもありだと思っています。

ただみなさんの体験談を聞いて絶対に子どもが持てない訳ではないのだということもわかりました。

また子育ての大変さを夫婦だけで解決しようとするのではなく、

  • お互いの両親
  • 保育園
  • ベビーシッターや家事代行などの民間サービス
  • 訪問相談やファミリーサポートなどの行政サービス

このように周囲のリソースを頼っていくことも重要だとわかりました。

さつき

体験談を聞かせてくださったみなさん、ありがとうございました。

当サイトではASDやADHDの方に向けて無料相談を行っています。恋愛や結婚についてのお悩みを誰かに相談したいという人は下のコメント欄やさつきへの恋愛・婚活相談フォームからお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

32歳・理系研究職。ASDとADHDの当事者。既婚者。学生時代は気づかないうちに彼女を怒らせてフラれたり、気が付いたら自然消滅していたことも多々あり。その経験を生かしてASDとADHDの特徴に合った恋愛マニュアルを自作し、自身の恋愛・結婚生活に生かしています。ASDやADHDがあっても自分が望むなら幸せな結婚ができることを伝えたい。

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